心の免疫力
 私たちは体の健康にはかなり気を使っています。テレビをつければ健康番組が流れ、巷には健康グッズやサプリメントが溢れています。早朝には大きく手を前後に振りウォーキングをしている人も多く、健康維持に強い関心を抱いています。
 また定期検診では体の様子も数値化され、それを元にさらに健康管理に邁進します。風邪を引いても、それまでに準備した体力と免疫力で症状も軽く済むでしょう。インフルエンザも寄せ付けない健康状態を維持することもできます。

 それに対して心の健康はどうでしょうか。
 

 心を穏やかに保ち、ストレスを解消するためには様々な方法があるでしょう。一人一人に、心の負担を軽くするために編み出した独自のやり方があると思います。しかし体の健康維持ほどには「心」の健康に気にかけていないような気がします。
 嫌なことがあればその発散のために愚痴をこぼし、逆に人にやつあたりをして自己嫌悪に陥ったりしたことはありせんか。思い通りにならず飲んだり食べたり。その時は落ち着いてもまた同じことを繰り返してしまったりせんか。
不満や怒りを何かで解消するというのも一つの方法ですが、根本的な解決方法にはなっていないようです。これらはつまり事後の受け止め方。体であれば病気後の療養・リハビリに近いかもしれません。ダメージが大きければ大きいほど、解消には大きなエネルギーと時間が必要です。物事が大きくなる前に、事前にストレスを感じにくくする心のあり方・方向性が分かれば、もう少し楽に生活できそうです。
ちょっとどこかでブレーキをかけ、気をそらすことができれば、つまり心の免疫力を高めることができれば、心に負担があったとしても短時間に最小限の力で立ち直ることができます。

 

 例えば、「怒り」であれば、普段の瞑想の中で怒りの芽を摘んでいきます。芽が小さいうちであれば摘み取るのも容易です。
 そんな自分の心と向き合う時間が写経であり、瞑想であり、座禅です。
 心の免疫力を高める方法が仏教には伝えられています。 ここでは、そんな心の免疫力を高めるための方法などをご紹介していきたいと思っています。